旅行中のとある土曜日、一日時間が空いたので、フィッシャーマンズワーフの港街から坂を越えて南へ縦断して散歩することにしました。
決められた予定のない日こそ、時間を気にせず海外の雰囲気を存分に味わうことのできる最適なタイミングです!
目次
坂と暮らす街
サンフランシスコの街中を歩いていると分かるのですが、町全体に傾斜があり、非常に坂道の多い街であることが感じられます。
日本の都市部や住宅地ではあまり見られないレベルの急勾配で、散歩というよりはハイキングや登山に近い感覚を覚えました。
そこで登場するのが、ケーブルカーです!
フィッシャーマンズワーフの南側に広がる丘陵地帯を貫通する道路には、ケーブルカーが道の真ん中に運航しており、バスのような感覚で乗ることができます。
写真で見ると分かるように、満員の車両からあふれ出した乗客は、身を乗り出して状じゃする風景も見られ、もはや一種のアトラクションのようでもあります。
乗客は、住民よりも観光客が多く、サンフランシスコ観光の名物移動手段でもあるようです。
蛇行する坂道
坂を登っていくと、何やらうねうねとした坂道が見られます。
「ロンバート・ストリート(Lombard St.)」と呼ばれるその道は、車道なのですが、直線だと勾配が急すぎるために蛇行した道になっており、その面白い光景を目にしようと観光客が集まる観光スポットでもあります。
植栽なども綺麗に整備された美しい坂道エリアになっており、坂の上から見下ろすと、美しい蛇行した坂道と、その先の街並みとサンフランシスコ湾を同一軸上に臨むことができます!
基本的に車道なので通過するのは車ですが、サイドには歩行者用の階段もあるので、いろいろな方向から見ることができます。
聖ピーター&ポール教会
サンフランシスコの坂道を上り下りして疲れていたところで、ちょうど休憩に良さそうな広場「ワシントン広場」を見つけました。
天然の芝生広場であり、緑豊かな木々も点在しており、アメリカらしい広場でした。
愛犬を散歩している人、日光浴を楽しむ家族連れ、走り回る子どもたち。
見ているだけでも心地が良いです!
近くにカフェがあったため、我々もラテを購入して広場で寝ころびました(笑)
また、広場は「聖ピーター&ポール教会」の目の前に位置しており、せっかくなので教会内も見学していくことに。
海外渡航で教会を見過ぎており、感覚が麻痺しつつはありますが、非常に整然とした美しい教会でした。
街の中の景観としても、良いシンボルとなっておりました!
グレース大聖堂
サンフランシスコを南下していくと、かなり大きな聖堂が目に入ります。
入口の石碑には、「グレース大聖堂」の文字があり、自由に見学できるようです。
中に入ると、美しいステンドグラス、多様な礼拝空間、歴史を感じる壁画、幻想的な色遣いの迷宮など、見どころが盛りだくさんです。
ゴールドラッシュの時期に建造されたこの聖堂は、地震や火災で何度か破壊されていますが、その度に再建されているそうです。
礼拝以外にも、ミサ、合唱、コンサートなどにも利用され、市民生活に深く根付いている聖堂だそうです。
教会建築が好きな方ははたまらない場所だと思います!
ユニオン広場
さらに南下して住宅地エリアを抜けると、デパートや高級ブランド店が建ち並ぶショッピンエリアに辿り着きます。
漁港の賑わいとはまた別の賑わいがあり、買い物を楽しむ人々で溢れています。
そんなエリアの真ん中にあるのが、「ユニオン広場」。
カフェやレストランにも囲まれているため、コーヒー片手に座り込んで休日を楽しむ人が多かったです。
座ることのできるベンチや段差、木陰もあるため、ゆったり過ごすにはうってつけの広場です!
たまたま私が訪れた日は、画家たちが絵画を販売しており、様々な系統の絵が割と安いか価格帯で売られていました。
思わず買ってしまおうかと思いましたが、スーツケースに入らないサイズだったので断念…
ですがいつかお金に余裕ができて再来出来たら、「絶対買ってやろう!」と思えるくらいには美しい絵が広場に並んでいました。
発電所跡地の現代ユダヤ博物館
さらに南下すると、イェルバ・ブエナ・ガーデンズ(Yerba Buena Gardens)と呼ばれる広場があり、その周りには複数の芸術関連施設が立地しています。
その中で、まず訪れたのは「現代ユダヤ博物館(ジューイッシュ美術館)」。
ユダヤ系の博物館と言えば、ドイツのベルリン・ユダヤ博物館を思い出しますが、設計者もそこと同じくダニエル・リベスキンドです!
ドイツのユダヤ関連建築の記事もよろしければご覧ください!
複数のボックスが重なり合うような特徴的な外観をしている建築の中に入ると、リベスキンド建築の特徴でもある斜めのスリット状の光のラインが入った壁が見られます。
外観こそ近代的な形態ですが、裏側は電力発電所を改装した建物であり、展示物だけでなく建築としても見どころが多かったです。
サンフランシスコ近代美術館
このエリアにおいて、やはり欠かせないのは「サンフランシスコ近代武術館」です。
SFMOMAとよく略され、ニューヨークのMOMAのサンフランシスコ版…程度に思っていたのですが、驚くべきはその規模。
なんとMOMAよりも大きく、展示物も著名で魅力的なものばかり!
印象派以降の様々な有名アーティストたちの作品が多数展示されています。
アムステルダムや、日本でいえば新宿や神戸でも見たことがあるような「LOVE」の文字の展示。
六本木ヒルズの屋外エリアにある巨大クモ・ママンのオブジェ。
コールテン鋼を利用した壁を形成した屋内展示。
既視感のある世界的にも名の知れたアーティストたちの展示を目の前にみることができて大興奮です!
これは是非訪れていただきたいところです…!
ブルーボトルコーヒー1号店
サンフランシスコから鉄道で海峡を越えた先にあるオークランドに、日本でも馴染みのある「ブルーボトルコーヒー」の1号店があるとのことで、朝早起きして行くことに!
最寄りの駅から少し歩きますが、見覚えのある青いボトルのロゴが描かれた建物を発見しました。
建物自体は古く、コミュニティセンターなどの他の用途も入った建物の1階の一部にブルーボトルコーヒーの店舗はありました。
店舗自体はかなり狭く、食事スペースは屋外の数席のテーブルのみ。
各種コーヒーにも惹かれますが、ぞれ以上に、非常に香ばしい焼き立てパンたちに目が行いきました。
クロワッサン、フィナンシェ、カップケーキなど、何種類ものパンが並びます。
パウンドケーキとコーヒーを注文して朝食を楽しみましたが、やはり観光客がわざわざ来るようなエリアではなく、近隣の住民たちが朝食と会話を楽しむ場として賑わっていました。
この店舗が、世界中へと展開されているブルーボトルコーヒーの原点であると考えると、日本に帰国したら、とりあえず飲み・食べ比べてみたいなと感じました。
サンフランシスコ・ジャイアンツ
サンフランシスコ探索の最後は、球団「サンフランシスコ・ジャイアンツ」の本拠地としても知られるオラクルパークで野球を観戦しました。
アメリカに来たからには、アメリカの野球を観戦したい!という同行者との共通意思があったため、事前にチケットを予約し、球場へ向かいました。
チームに関する情報は何も知りませんでしたが、球場でビール片手に応援することができただけでも十分な思い出です!
球場の場外は海になっており、シートからの景色も非常によく、野球以外にも楽しみがありました。