クラクフ中心地から日帰りで行ける世界遺産が2つあります。
1つはアウシュヴィッツ・ビルケナウ博物館、2つ目はヴィエリチカ岩塩坑です。
日程と時間的にどちらか一つしか行けなかったので、前日に3人で話し合いに…
「私は絶対にアウシュビッツに行く!絶対!」
『どっちかだったら、ヴィエリチカ岩塩坑行きたい!インスタで見て良さそうだったし!』
“アウシュビッツは事前予約要りそうだよ。あ…残り一人。”
ということで、1人がアウシュビッツ、私ともう一人がヴィエリチカ岩塩坑、1日別行動をすることになりました。
旅行中の別行動も、旅の醍醐味ですよね(笑)
アウシュビッツ・ビルケナウ博物館は、ユダヤ人の大量虐殺の収容所をガス室なども含めて無料で公開しているもので、かなり暗い気持ちになるんだとか…
そっちも行ってみたかった…!
目次
地下へと続くエレベーター
ヴィエリチカ岩塩坑までは、クラクフ中心地よりバスで移動しました。
地上で入場券を購入後、少し並びましたが順番に案内され、ようやく入口へ!
入口からエレベーターで一気に地下130mの採掘場まで向かうのですが、 エレベーターの壁は鉄格子で外の岩盤が見え、「採掘場のエレベーター設備」という感じがしました。
当たり前ですが、鉄格子から手を出さないように言われました(笑)
1台に10人程しか乗れないので、入口は少し並んでいたようです。
岩塩による彫刻作品
岩塩の採掘場として13世紀に開拓されたこの岩塩坑は、全長約300km、広さ約900万立方㎡もの規模を誇り、大小2000室近くの部屋のある、まさに「塩の宮殿」であると、エレベーター移動中のガイドさんが教えてくれました!
地下300mまで降りるのは、地下で何か起きたら戻れないかもしれないとの恐怖もあり、最初は怖かったですが、それ以上に地下空間の美しさに圧倒されました。
コースの終点である礼拝堂の大空間を目指して進んでいきます。
観光地らしく、岩塩を削り出して造られた銅像ならぬ塩像が歩道の横や部屋の中に展示されています。
絵画を塩像で再現した展示もあり、最後の晩餐の風景を再現したものもありました。
ある意味美術館のようでもあり、宮殿のようでもあり、広すぎて1つの都市のようでもありました。
残る採掘場の面影
1978年に世界初の世界遺産として登録されて以降、観光地としての整備もされている一方、本来の採掘場としての面影も残しています。
世界初の世界遺産、興奮しますよね…!
通路や部屋の壁面は丸太組みによって支えられており、崩落を防いでいるようでした。
岩塩採掘にあたり、木で作られた手動の巨大な採掘装置や、採掘した岩塩を運搬するトロッコ用のレールなども見られました。
採掘には馬の力も借りていたようで、馬のレプリカが装置を動かしているような展示もありました。
キンガ礼拝堂
長い道のりの終点に、その礼拝堂はありました。
広く天井の高いキンガ礼拝堂は、気積が大きいだけでなく、壁面、床、そしてシャンデリアまでもが岩塩で造られており、神秘的な空間です。
一番の見どころとあって、観光客たちも皆ここで写真撮影をしていました。
岩塩独特の光の反射があるので、部屋のすべての面が少しずつ明るく、ぜひ体感していただきたいです!
まるで地下帝国のように、途中、水のたまった池?湖?のような水溜まりもあり、ライトアップされていて綺麗でした。
また、地下通路は立体的にも展開されているため、階段を上り下りする場所も多く、見上げると美しい空間もいくつもありました。
岩塩坑の振り返り
エレベーターで地上に戻る直前の空間に、お土産売り場とレストランがあります。
お土産売り場では、採掘された岩塩を使った彫刻から食塩、バスソルトまで、多様なお土産がありました。
その他に、地下で採掘されたであろう化石の標本や、ジュエリーなんかもありましたよ。
観光地価格なのか少し割高に感じましたが、旅のい思い出には良いかもしれません!
レストランでは実際に食事をしました。
IKEAの食堂のように、並びながら好きなものを注文して最後に会計を済ます方式で、私はパスタとビールを注文。
地下300mでビールを飲んだことがなかったので、特別な体験をしているようでビールが美味しかったです!