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ハンブルクの一軒家
今回もAirbnbで宿を予約していたのですが、今回はなんと一軒家!
キッチンから中庭から寝室まで、普通の民家をすべて貸切れるのは、一部屋借りよりリラックスできて最高です!
『今回の宿選んだの誰だっけ?』
「あ、これ俺が選んだ。全然に高くないし、よさそうと思って!」
『“天才!!!”』
宿の天才的なチョイスをしてくれた同行人に感謝感謝です…
ちなみに夜は食材とワインを買い込んで、日本でやるかのようなホームパーティができました!
世界遺産の倉庫街
ハンブルク駅からほど近く、西側には旧市街が広がり、独特な暗い色調の石造りの外観の建物に目が惹かれます。
この一帯の倉庫群「Speicher Stadt」は、世界遺産にも登録されているんですよ!
その中の一角、チリハウス(CHILEHAUS)は特に規模の大きい建築で、中も見学することができます。
この建物を建てさせた大富豪が、チリの鉱山の採掘物で財をなしていたことから、チリハウスと名付けたそうですよ。
中庭を囲むようは建物計画となっており、階段や踊り場、各部屋に至るまで、暗めで荘厳な雰囲気のある石材がふんだんに使われ、相当な豪邸であったんだなと実感できます。
こんな家に住んでみたいな…
ハンブルク市庁舎
続いて旧市街で訪れたのは、ハンブルク市役所。
その都市の行政機関の建築物は、その国や都市を象徴した建築となっていることが多いので、ぜひチェックしてみてください。
ハンブルク市庁舎も例にも漏れず、旧市街に似合う、歴史を感じさせる厳格な雰囲気のある石造りのファサードで、1階は自由に入れる場所が多かったです。
噴水付きの中庭があり、中の空間はヴォールトを生かした曲面的な天井が印象的で、温かみのある照明で照らされていました。
「うらやましいな…」と日本人が思ってしまう程の市庁舎でした。
港湾地区の再生
ハンブルクの旧市街地区から港湾側のハーフェンシティへと移動していきます。
かつては海路の繁栄により工業面で繫栄していた港湾地区は、陸路の発達と産業革新により衰退していきました。
そんな中、市民が自らの意見をとりまとめ、共に作り上げ再生していったのが、このハーフェンシティというわけです。
再生前の姿を知らないのが惜しいのですが、シビックプライドによってこんなにも魅力的な親水空間・建築ができるのか…と思わせるような、魅力的な都市なんです!
写真はハーフェンシティへの道の途中ですが、港湾地区の名残のある赤レンガの建築が並び、水路には船が行きかっています。
川沿いに向けた飲食店も展開されており、港湾に親しみやすい作りとなっています。
いろいろな人が行き交う場所でしたが、ひと際目を引いたのが、この白いリムジンでした。
中にはウェディングドレス姿の新婦とスーツ姿の新郎が乗っており、時折停車してはいろいろな場所で記念撮影をしていました。
ウェディングフォトとしても映える場所に生まれ変わったんだな…と感じました。
親水空間の一工夫
港湾へとつながる水路に面して、新しい建築がいくつも建てられているのですが、その向け方がとても面白かったです。
水路側には反対道路から一層低い歩道を整備しつつ、水路に対して過度に張り出してファサードが計画されています。
天気の悪い日だったのでそこまで人は多くありませんでしたが、日常的に利用されている痕跡があり、水路との距離が近く、また建築と水路との距離も近いです。
しかも、1棟だけでなく連続して同じ形式の建築が並んでいるので、やはり計画的な規制の匂いがします。
海を感じながら散歩できる空間が整備されていて、新しい親水空間の形を感じました。
歩道にはハーフェンシティの歴史を示す看板があり、昔の港湾地図もありました。