太平洋とサンフランシスコ湾によって三方を海に囲まれたサンフランシスコには、やはり海にまつわる魅力がたくさんあります。
海沿いの漁港には港町としての活気があり、観光客で賑わい、美味しいグルメもあるのでご紹介します。
目次
アルカトラズ島へ
映画『アルカトラズからの脱出(Escape From Alcatraz)』で知られるな監獄島、アルカトラズ島は、訪れておきたいポイントの一つです。
サンフランシスコ湾側にはいくつも埠頭が並んでおり、それぞれに「PIER○○」といったように数字が振られており、アルカトラズ島へのフェリーはPIER33から出ています。
公式サイトから事前予約できますが、前日に突如行くことが決まったため、当日受付で乗船を狙うことにしました。
当日受付でフェリーで行く方には参考になるかと思います。
観光シーズンは当日受付は行列ができるとのことで、バスの始発で夜明け前に港に向かいPIER33へ。
朝5時半、すでに列はでき始めていましたが、まだ早い方だったためそのまま受付開始を待ちます。
受付開始時間になると、無事受付が完了し、受付時に確定した乗船時間まで港を散策できました。
乗船時間にフェリーに乗り込みます。
席は自由ですが、到着までの間はガイドさんがアルカトラズ島について話している放送を聞きつつ、近づきつつあるアルカトラズ島を眺めます。
監獄を囲む要塞島
島に到着すると、凡その順路は決まっているものの、基本的には自由に散策できます!
監獄は島の高い位置にあり、そこまで坂を上っていくのですが、その途中にも監獄島らしい光景が見られます。
傍から見ると、一般的な海の美しい港町のようですが…
美しいサンフランシスコ湾の景色とは対照的に、まず目に入るのは砲台です。
囚人を脅すにしては過剰は気もしますが、それほど厳重な要塞であることを思い知らされます。
貯水槽や通信塔など、生活に欠かせない設備を確認することができ、実際に多くの人が暮らしていた、いや投獄されていたのだと実感させられました。
島からは、対岸のサンフランシスコ本島を見ることができます。
脱獄を目論む囚人たちは、この景色を見ていたのでしょうか。
現在では、観光客以外に人がいないせいか、かなりの数のウミドリの住処となっており、正直なところ、フンの匂いがかなりキツかったです。
監獄島が解放され、今や一大観光地と化したことを思い知らされます。
囚人たちの日常
監獄の入口では、言語別の音声ガイドを借りることができ、日本語音声もあります!
日本語でのガイドを聞きながら、獄中の説明を聞きながら進むことができました。
ガイドでは「次は右をご覧ください。」「次の独房までお進みください。」など、具体的に案内してくれるので非常にわかりやすかったです。
有名な囚人の写真が展示されています。
完全無欠の監獄島に収容されるほどの囚人ですから、実際にかなりの罪を犯した囚人が集まります。
シャワー室やリネン室も見学できます。
囚人たちは順番に並んで服を脱ぎ、凶器の持ち込み等がないか監視される中、代わる代わるシャワーを浴びていたようです。
ベッドや服のためのリネン室も、囚人たちが作業場としていた場所であり、実際の生活の風景が思い浮かばれます。
世紀の脱獄劇
「アルカトラズ島からの脱出」の映画にあるように、実際に脱獄を企てた囚人もいたそうです。
独房から抜け出し、壁の裏側の設備配管の間を這いながら移動し、監視の目を盗んで逃げだそうとしたそうです。
脱獄に関する数々のエピソードも、音声ガイドで聞くことができます。
実際の独房の中も見ることができました。
想像通りのいわゆる「独房」ではありましたが、囚人の数も多いせいか廊下から見ると独房の数はかなり多く、監視からしても緊張の日々であったと想像できます。
お時間があれば、是非ともアルカトラズ島を訪れてみてはいかがでしょうか。
PIER39
アルカトラズ島からフェリーで戻ってきました。
朝早起きをしていたため、非常にお腹がすいており、サンフランシスコ湾グルメを求めて歩みを進めます。
フィッシャーマンズワーフと呼ばれる漁師たちの街の歴史を持つエリアであるため、海産物であるシーフードが有名です。
特に、PIER39は、数ある埠頭の中でも観光客向けに、飲食やショッピングが楽しめる複合開発エリアで、多くの人で賑わっています。
やはりフィッシャーマンズワーフといえばシーフード!ということで、少し奮発してアメリカンクラブをチーズと共に焼いたメニューを注文しました。
ちなみに同行者は、ロブスターのロールサンドを食べていました(笑)
少し値は張りますが、かなり美味で、ビールが止まりませんでした…
海沿いには、PIER39のフラッグが掲げられており、観光客も密集していました。
特に夏季は、海風を感じながら記念撮影をしたり佇んだりするのにちょうどよい気候で、アルカトラズ島巡りの後に一息つくのにはぴったりです!
そして驚くべきは、港に並んだイカダの上に横たわるアシカの群れです!
野生のアシカたちは、気持ちよさそうに日光浴を楽しんでおり、観光客が群がります。
まさかこんなところで水族館や動物園でしか見たことのないアシカが見れるとは思わず、思わず同行者と爆笑してしまいました(笑)
サンフランシスコ湾の多様性
PIER39より海沿いに南下していくと、他の様々な埠頭を目にすることができます。
PIER7では桟橋が架かっており、サンフランシスコ湾に限りなく近づくことができます。
また、その近くのフェリー・ビルディングには、数々のお土産売り場やカフェ、飲食店が入っており、外には市場が展開されています。
市場では海産物の他にも、新鮮な果物やナッツ、パン、装飾などが売られていました。
生ガキはついつい惹かれて購入してしましましたが、裏切らない美味しさでした!
港町は、やはり海鮮を味わってなんぼですね!