東欧旅行のスタートとゴールをポーランドに設定していたため、一旦ポーランドを離れてウクライナを巡ることにしていました。
リヴィウ国際空港から入国し、カームヤネツィ、キエフを巡るウクライナ渡航の始まりです!

ところで、なぜ渡航先にウクライナを選んだのか、疑問に思われた方もいるのではないでしょうか。
馬鹿な学生だったので、「ビールが安い国ランキング」なるものを見ていた時、ランキング上位(当時)は軒並み東南アジア諸国やアフリカの国々が独占していたのですが、なぜか第4位にヨーロッパの国であるウクライナが入り込んでいることに気づきました。

「ウクライナに行けば、ヨーロッパ旅行をしつつ安酒が飲めるのではないか!」
安易で阿呆な考えを元に、大学院同期3人でウクライナにビールを飲みに行くことになったのです(笑)

目次

東欧の暮らしとマーケット

リヴィウの街中を歩いていると、生活感あふれる市場に迷い込みました。
特段有名な観光地ではないのか、地元の方がほとんどで、我々のようなアジア人顔は珍しいのか、ジロジロと見られました…

日本の地方にある市場と大差ありませんが、違いがあるとすればやはり売られている食材でしょうか。
ハロウィンシーズンに訪れたこともあり、橙色の巨大なカボチャや、見たこともない形をしたネギなど、見ているだけで楽しい場所でした。
リヴィウに限らず、その国の市場を探索すると食材や現地の人が見れて楽しいですよ!

東欧一のビール安を求めて

今回も宿泊するのは現地の格安Airbnb
外観こそ少し古びたマンションの1階でしたが、写真の通り内装は改修されており、食器や家具や水回りも日本レベルに整えられていました!
安くて広くて綺麗な部屋があれば、買い込んだビールを部屋で飲めますからね(笑)

ランチを食べようと、特に調べもせずふらっと入った街中のレストラン。
もちろんビールは飲むのですが、写真の右下に切れて映っている揚げ物、これが美味いんです!
チキンキエフ」と呼ばれる現地の定番料理みたなんですが、鶏肉にバターを包んでサツマイモ状に形成して揚げているらしく、できてはビールが非常に進みます!


メイン3品、スープ、サラダ、ビール2杯飲んで、なんと日本円で500円程度!(当時)
素晴らしくないですか?これがウクライナに来た目的なんですよ!!!

街中には路面電車が走っており、移動に何度か使いました。
人が多く写真は撮れなかったのですが、乗車後に車掌から切符を購入し、車内の壁にある切符に穴を開け(打刻等はなくただ穴を開けるだけ)、下車するときはそのまま降りるだけです。
時々車掌さんが社内の切符を確認して回っているので、ちゃんとチェックはしているようですが、素人だと乗り方がわからないので注意が必要だと思います。

リヴヴァルニャ・ビール博物館

我々のリヴィウへ来た最大の目的と言っても過言ではない、 リヴヴァルニャ・ビール博物館を訪れました。
入口の外観から特徴的で、建築的にも内部を期待させるような作りです!
ヨーロッパ系の観光客もちらほら見られました。

中に入ってみると、ビールの歴史や生産に関わる歴史がわかりやすく展示されており、様々な形のビールタップ、ビールに関する広告、実際に生産しているビール充填のライン記念撮影スポットなど、ビールを飲めるまでの道のりは長いですが楽しいです!

我々は、ビールを我慢しながらも展示の写真を大量に撮っていました。

展示の後半に差し掛かると、暗い階段が現れ、上っていきます。

だんだんと明るみに出て、醸造の機械らしきものが現れました!
天井には、隈研吾の建築を彷彿とさせる不規則に配置された細い木材があり、1つの樹木を表すような空間です。
暗がりから円形のゲートを抜けて明るい大空間に放出される建築体験も見どころです!

ここにきてようやくビールです!
カウンター席やテーブル席などがある飲食スペースはかなり広く、我々は3人でテーブル席へ。

リヴィウのビール4種飲み比べを3人とも注文し、美しく魅力的な内装とハロウィンのパンプキンを肴にビールを堪能します。

『美味い!』
「これまでの展示でビールのことを意識させつつも我慢したせいでまた一層美味い…」
“おかわりしようかな…”

シンプルに4種類とも美味しいんです…しかも安い!

出口際にはお土産コーナーがあり、私はこの工場のビールのマークの入ったビールジョッキを2つ購入し、今でもよく家飲みで使っております(笑)

東欧一美しい墓地

路面電車を乗り継いで次に向かうのは、「東欧一美しい墓地」と称されるリチャキフ墓地です。
どう美しいかは、この後の写真を見ていただければ一目瞭然だと思います!
日本の墓地のイメージで行くと驚いてしまう程広大な墓地で、小さな山一つ分がすべて墓地になっているイメージです(笑)

「墓地」から連想される暗いイメージではなく、大切な人を想い会いに来る大切な場所として、足元はきれいに整備されつつ、自然の木々や土壌は残されていて、1周歩いてみて心地よかったです。

ご覧頂けましたか、この美しさ…
墓石と緑が共存している感じがあり、近所の人にとっては散歩道としても利用されているようです。
これが東欧一か、と思わされ、感銘を受けました。

アルメニア大聖堂

アルメニア大聖堂の名前を小見出しに付けてしまいましたが、結果から言うと中は見れませんでした…
到着が夜になってしまい、中から聞こえてくる美しい讃美歌を楽しんだだけでした。

大聖堂の周辺には、観光客向けのお土産屋さんや飲食店がたくさんあり、雨の中でも非常に賑わっていました。
レストランの屋外席は道路空間まで溢れ出し、ここがヨーロッパであることを再認識させられました。
やはり石畳は白熱色の光を美しく魅せますよね…

次回は、リヴィウを離れてカームヤネツィへ!
「どこ?」と思われた方は、楽しみにしていただけると嬉しいです!

つづく

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