ヴェニスの事を、なぜ日本人はヴェネツィア(ベネチア)と呼ぶのでしょうか。
実は、ヴェネツィアはイタリア語、ヴェニスは英語なんだそうですよ。
どちらも正解ですね。
さて、ヴェネツィアを訪れた一番の目的と言っても過言ではない、「ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展」へ‼
2年に一度開催される建築展示の国際的な祭典で、訪れた2016年もちょうど開催されていました。
万博のように各国がブースを設置する国別展示もあり、日本館もありました。
卒業設計を控えた学生にとって、建築作品そのものだけでなく、プレゼンボード、モックアップ、模型等、参考にしたい展示で白押しでした…
目次
展示会場
ヴェネツィアの街中にまとまった展示会場を設けていますが、街中に散りばめられた細かなブースもあり、街全体が展示会場となるような構成でした。
世界中の建築関係者だけでなく、ヴェネツィアの地域の人たちも気軽に訪れる雰囲気が、「建築」が街に受け入れられて浸透しているような感じがして新鮮でした…
まずは展示会場の中心部分へ!
国別展示
「RTINGFROMTHE FRONT」を共通コンセプトとする国別展示では、真正面から向き合い、逃げず、受け止めているような、挑戦的なテーマの建築が多かったように感じました。
世界中から国を代表する展示作品が揃っているため、選りすぐりの作品たちをコンパクトに味わうことができました。
プレゼンボードから模型から、「あ、こんな見せ方ありなんだ!」、「この発想はなかった…」と思わせられるような作品ばかり。
建築を学び始めたばかりの私なりに、そのクオリティは圧巻のものでした。
『この模型のクオリティと発想やばくない!?!?』
「これは卒業設計の模型の見せ方に使わせてもらおう!」
“ ちょっとじっくり味わいたいから、自由散策にしよ! ”
もうみんな大興奮なので、各々自由行動で好きなように展示を見回ることに。
参考にしたい展示を写真に収めまくり、ほぼ丸一日展示を見るのに没頭していました…
日本館 「en[縁]:アート・オブ・ネクサス」
各国に負けじと、日本館では山名善之氏がキュレーターとして、「en[縁]:アート・オブ・ネクサス」を題して展示されていましたよ!
結果的に審査員特別賞を獲得する快挙で、もっとしっかり見ておけば…と後悔しています。
1/1のスケール 模型だけでなく、映像も組み合わせながら、「縁」をテーマとした展示空間が魅力的でした。
これが世界中に発信されるレベルの建築展示なのか…!と感じながら、何もしていなのに創作意欲が湧いていたのを覚えています(笑)
またヴェネツィアを訪れる機会があるならば、ビエンナーレの開催期間中に訪れたいと強く思いました!
「ドイツ編」へ続く。